【2026年版】kintoneのCSV読み込み・書き出し完全ガイド|手順と文字化け・限界の解決法

2026年版 kintoneのCSV読み込み・書き出し完全ガイド 手順と文字化け・限界の解決法

kintoneでデータを扱っていると、必ず一度は「Excelのデータをまとめて取り込みたい」「一覧を書き出して加工したい」という場面にぶつかります。ところが、いざCSVを触ってみると文字が化けたり、明細(サブテーブル)がうまく入らなかったりと、意外につまずきやすいのがこの領域です。

本記事は、kintoneの構築・カスタマイズの実務経験と、実際のプラグイン開発をもとに、CSVの読み込み・書き出しを「標準でできること」と「標準の限界の越え方」の両面から整理します。読み終えると、次のことが分かります。

  • kintone標準でCSVを読み込む/書き出す正しい手順
  • 文字化けが起きる理由と、確実に直す方法
  • **サブテーブル(明細行)**の取り込み・書き出しで注意すべき点
  • 標準では手が届かない場面をプラグインで補う具体策

先に結論を言うと、まずは標準機能の守備範囲を正しく把握することが近道です。そのうえで「毎回の手作業がつらい」「Excelの表をそのまま入れたい」といった不満が残る部分だけ、プラグインで補うのが失敗しない進め方になります。

そもそもkintoneのCSV読み込み・書き出しとは

kintoneには、レコードのデータをファイルとやり取りする機能が標準で用意されています。用語を先に整理しておきましょう。

  • 読み込み(インポート):ExcelやCSVの表を、kintoneのアプリにまとめて登録・上書きすること
  • 書き出し(エクスポート):kintoneのレコードを、CSVなどのファイルとして外に出すこと

読み込みに使えるファイル形式は、Excel形式(xlsx)・CSV形式(csv)・TXT形式(txt)・TSV形式(tsv)の4種類です。CSVを読み込むときは「文字コード」と「区切り文字」を指定できます。ここが後の文字化け対策に効いてくるので、頭の片隅に置いておいてください。

ポイント:CSVは「文字だけのシンプルな表データ」。Excelのような色や数式は持てませんが、そのぶん軽く、他システムとのやり取りに向いています。

読み込み・書き出しのどちらも、レコード一覧画面の右上にある「オプション」()メニューから始めます。まずはこの場所を覚えておきましょう。

kintoneのレコード一覧画面右上のオプションメニューを開いたところ。「ファイルに書き出す」「ファイルから読み込む」が表示されている

CSVの読み込み・書き出しは、一覧画面右上の「オプション」メニューにまとまっています。

kintone標準でCSVを読み込む(インポート)手順

まずは標準の読み込み手順です。アプリの管理権限、またはレコードの追加権限があれば実行できます。

  1. 対象アプリのレコード一覧を開く
  2. 一覧右上の「オプション」()メニューから「ファイルから読み込む」を選ぶ
  3. 読み込むCSV(またはExcel)ファイルを選択する
  4. 文字コードと区切り文字を指定する
  5. ファイルの列と、kintoneのフィールドの**対応付け(マッピング)**を確認する
  6. 内容を確認して読み込みを実行する

ポイントは手順5のマッピングです。ファイルの1列目をどのフィールドに入れるか、といった対応をここで決めます。見出し行の名前とフィールド名がそろっていると確認がぐっと楽になります。

kintoneの「ファイルから読み込む」画面。文字コードをUTF-8に指定し、読み込むファイルのプレビューに会社名・担当者名などが正しく表示され、アプリへの反映方法を選ぶ様子

読み込み画面。文字コードと区切り文字を指定すると、下のプレビューで取り込み結果を事前に確認できます。

読み込みでよくあるつまずき

現場でよく聞く「うまくいかない」は、だいたい次のどれかです。

  • 文字化けする:文字コードの指定が実ファイルと合っていない(後述)
  • エラーで止まる:必須フィールドが空、選択肢にない値、日付の書式違いなど
  • 明細(テーブル)が思ったように入らない:サブテーブルは書き方に決まりがある(後述)
  • ルックアップやステータスが入らない:これらは読み込みで直接更新できない項目がある

エラーの多くは「ファイル側のデータをkintoneのフィールド仕様に合わせる」ことで解決します。裏を返せば、取り込む前のファイル整形にどうしても手間がかかる、ということでもあります。

kintone標準でCSVを書き出す(エクスポート)手順

次に書き出しです。こちらも一覧画面から実行します。

  1. レコード一覧で、書き出したいレコードを絞り込む(今月分、特定の取引先など)
  2. 一覧右上の「オプション」()メニューから「ファイルに書き出す」を選ぶ
  3. ファイル形式(CSVなど)と文字コードを指定する
  4. 書き出す**フィールド(列)**と並び順を選ぶ
  5. 書き出しを実行してファイルをダウンロードする

kintoneの「ファイルに書き出す」画面。文字コードにShift-JIS、区切り文字にカンマを指定し、会社名・担当者名・住所などの書き出す項目を選んでいる様子

書き出し画面。文字コード(Shift-JIS/UTF-8)と、書き出す項目・並び順をここで指定します。

ここで覚えておきたいのは、書き出しは「今表示している一覧の絞り込み結果」が対象になるという点です。先に一覧で条件を絞ってから書き出すのが基本の流れになります。

書き出しで地味に効いてくる手間

標準の書き出しは一度きりの作業なら問題ありません。つらくなるのは、同じ形式のCSVを毎月・毎週くり返し出すときです。

書き出す列や並び順は保存されないため、定例の出力でも毎回フィールドを選び直すことになります。「先月と列がずれていて、Excelの取り込みでずれた」といったミスも起きがちです。ここは後半でプラグインによる解決を紹介します。

文字化けの原因と直し方

CSVで最もよくある悩みが文字化けです。原因はほぼ一つ、文字コードの食い違いです。

日本語版のExcelでCSVを保存すると、文字コードに「Shift-JIS」が使われます。一方で、他システムやWebから出力されたCSVは「UTF-8」であることが多いものです。この二つがかみ合わないと、日本語が文字化けします。

実際に、UTF-8のCSVを読み込むときに文字コードを「Shift-JIS」のままにすると、プレビューが次のように化けてしまいます。

kintoneのファイル読み込み画面で、UTF-8のCSVを文字コードShift-JISで読み込もうとしてプレビューが文字化けしている様子

文字コードが実ファイルと合っていないと、プレビューの日本語がこのように化けます。読み込み前にプレビューで気づけるのがポイントです。

直し方はシンプルです。

  • kintoneに読み込むとき:読み込み時の文字コード指定を、実際のファイルの文字コードに合わせる
  • Excelで開くと化けるとき:kintoneから書き出す際に、Excelに合わせた文字コード(Shift-JIS)で出す。あるいはファイルをUTF-8で保存し直せるツールで開く

Excelは「日本語版だとShift-JISで保存されやすい」という前提を知っておくだけで、文字化けの大半は避けられます。迷ったら、まず文字コードを疑ってください。

サブテーブル(明細行)を扱うときの注意点

見積書や注文書のように、1レコードの中に複数の明細行を持つサブテーブル。これはCSVの読み書きでつまずきやすい代表格です。

結論から言うと、テーブル内のフィールドもCSVで読み込み・書き出しはできます。ただし書式に決まりがあります。書き出したレコードにテーブルが含まれる場合、1レコードのデータが複数行に分かれてファイルに出力されます。読み込むときも、この「1レコード=複数行」の形式に合わせてファイルを用意しなければなりません。

つまり、Excelでフラットに作った明細表をそのまま貼り付けるだけでは、うまくサブテーブルに入りません。行のまとまりを示すキー列を用意するなど、ファイル側をkintoneの形式に整える下ごしらえが必要になります。ここが「Excelの表をkintoneに移すのは意外と面倒」と感じる最大の理由です。

標準の限界を、プラグインで補う

ここまでで、標準機能の守備範囲と「どこで手間がかかるか」が見えてきました。残る不満は、大きく分けて次の二つに整理できます。

  • 入れる側の不満:Excelの表をそのまま、手早くkintoneへ入れたい(読み込みの下ごしらえが面倒)
  • 出す側の不満:毎回同じ形式のCSVを、選び直さず一発で出したい(書き出しの手間・文字化け)

それぞれを補うプラグインを紹介します。標準でまかなえるならプラグインは不要です。上記の不満が「毎回発生している」なら、投資に見合います。

読み込みの手間を減らす:エクセル一括貼り付け

Excelの表を1行ずつ手入力していたり、明細のためにCSVの下ごしらえをしていたりするなら、エクセル一括貼り付け for kintoneが近道です。

このプラグインは、Excelなどの表データを貼り付けるだけで一括入力できます。標準CSV読み込みのように、ファイルを保存して文字コードを合わせて、という前処理が要りません。

  • 作成・編集画面では、サブテーブルへ複数行をまとめて流し込み
  • 一覧画面では、貼り付けるだけで複数レコードを一括作成
  • 貼り付け前にプレビューで列とフィールドの対応を確認でき、見出し行を含めれば自動マッピング

エクセル一括貼り付け for kintone — Excelの表を貼り付けるとサブテーブルへ複数行をまとめて入力できる

Excelの明細をコピーして貼り付けるだけ。CSV化や文字コードの調整は不要です(エクセル一括貼り付け for kintone)。

先ほど触れた「サブテーブルは1レコード=複数行の形式に整える必要がある」という下ごしらえを、貼り付けとプレビューで肩代わりしてくれるのがポイントです。すべてkintone内で完結します。

書き出しの手間・文字化けを減らす:かんたんCSV出力

毎回フィールドを選び直す手間や、Excelで開いたときの文字化けに悩んでいるなら、かんたんCSV出力 for kintoneが効きます。

出力する列・並び順・ヘッダー名・文字コードをテンプレートとして保存できるプラグインです。「得意先提出用」「経理用」といった形式を一度作っておけば、絞り込み結果をワンクリックで同じCSVとして出せます。

  • 用途別テンプレートでワンクリック出力(列・並び順・ヘッダー名を固定)
  • Shift-JIS/UTF-8を選べるので、Excelの文字化けを防げる
  • サブテーブル明細の行展開(kintone標準の「*」区切り列)にも対応

かんたんCSV出力 for kintone — 用途別テンプレートで一覧の絞り込み結果をワンクリックCSV出力

列やヘッダー名、文字コードをテンプレート化。定例のCSV出力が「選び直しゼロ」になります(かんたんCSV出力 for kintone)。

標準の書き出しで感じる「毎回の選び直し」と「文字化け」を、同時に解消できるのが強みです。

ケース別・CSVの扱い方の選び方

ここまでの整理を、状況別にまとめます。

こんなときおすすめの方法
たまに一覧を書き出すだけkintone標準の「ファイルに書き出す」
少量のデータを一度だけ取り込むkintone標準の「ファイルから読み込む」
Excelの表・明細を頻繁に入れるエクセル一括貼り付け
同じ形式のCSVを定期的に出すかんたんCSV出力
文字化けが毎回起きるまず文字コードを確認。書き出しはかんたんCSV出力で固定

判断の軸はシンプルです。「一度きり」なら標準で十分。「くり返し発生する手間」ならプラグインで固定化する——これで選定を外しません。

まとめ

kintoneのCSV読み込み・書き出しの要点を振り返ります。

  • 読み込みは xlsx/csv/txt/tsv に対応。CSVは文字コードと区切り文字を指定できる
  • 書き出しは一覧の絞り込み結果が対象。列や並び順は保存されない
  • 文字化けの原因はほぼ文字コードの食い違い。Shift-JISとUTF-8を意識すれば防げる
  • **サブテーブルは「1レコード=複数行」**の形式に整える下ごしらえが必要
  • くり返しの手間は、エクセル一括貼り付け(入れる側)とかんたんCSV出力(出す側)で固定化できる

まずは標準で試し、残った不満だけをプラグインで補う。この順番なら、コストも手間も最小限で、CSVまわりのストレスから解放されます。

CSVやExcelの運用でお困りのことがあれば、お問い合わせからお気軽にご相談ください。関連する話題として、「Excelのほうがよかった」と言わせないkintone移行ステップや、kintoneで帳票・PDFを出力する方法、そのほかのkintone無料プラグイン特集もあわせてご覧ください。

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